〜【本日の一コマ】見事な川場ブルー&ホワイト〜
3月7日、暖冬の3月とは思えない奇跡的の風景が広がる川場スキー場。いつもながら娘と共にいるゲレンデはこの日も充実感、充足感でいっぱいだった。
↑娘と訪れる雪山のなんと綺麗な事か。
↑美しい大自然をただ自由に楽しむ。
↑雪山での時間を共有。
↑雪と戯れたり。
↑鍛錬も欠かさず。
↑そして時には自然を見つめながらゆっくり体を休める。
大抵のコースは問題なく滑れるようになった娘。その分いろいろな滑り方のバリエーションや知識と言うのが必要になってきた。一素人のパパでは5歳の娘に向けた効率的なトレーニング方法や、様々な滑りのノウハウを言語化するのは正直難しい。しかし娘と滑りながら伝えられる事は伝えていきたい。
まずは視界をより広く遠く。急斜面では横へのトラバースするような大きなターン、緩斜面では振幅の少ない直線的なターン。それにより移動スピードを上げ、地形やアイテムへのアプローチに繋げていきたい。そのためには広くて遠い視界が必要と考えた。
娘のターンはまだまだ目前に迫る状況をその都度処理するような滑り。また得意のバックサイドターンではフロントへの切り返し前ににわずかにボードスライドを入れ減速や停止が入りスムーズなターンが作れていない。斜度やスピード、死角への恐怖心もある模様。
↑バックサイドターンでの減速癖。
そこをより遠く広くへ滑走の意識を広げることで先のような課題の解決やスキルアップ、それだけでなくラインやアプローチを自分で想像して構築する楽しさや疾走感、雪山をより自由に楽しむ事に繋がっていくはず。
↑コントロールできる速度の底上げを目指す。
さて、オープンをちょっと過ぎた9時前にゲレンデへin。一本目は足慣らしに桜川コース。そして前回は荒天だったためゆっくり見れなかったFLUXPARKへ。ボルケーノやスパイン、テーブルトップと地形のように当て込めるアイテムもあり、まだ何の勝手もわからない5歳児に「パークを流す」という事を経験させるにはちょうどいいレイアウト。
↑朝は少し硬めの雪質。
↑一本目からなかなか安定した滑り。
↑朝一のパークを一緒に流す。
その後はクリスタルコースへ。眼下に広がる雪景色に娘も「キレイだねぇ」とリフトに揺られながら空中散歩。以前川場の上に来た時は娘的に地形が入り組んで難しい印象があったようで少し消極的な滑り。
↑木の葉での移動が目立つ。
川場の山頂はまだ不慣れな娘。地形が頭にインプットされてないコースは不安に感じるみたい。斜度の変化と曲がりくねる地形に適切なラインが描けず難しい斜面へ侵入してしまう。なるほど、確かに様々な経験を積んだ大人が感覚的に理解している常識も子供にとっては未知。例えばカーブした下り坂があれば大人はカーブ内側の斜度がキツくなる事は感覚的にわかるので、自然と外側へのラインをほぼ無意識でとることができる。娘はそれをまだ理解していないので結果難易度の高いラインで滑る事になってしまう事が多い。
先の地形を予想し最適なラインを読むという事ができないとなると地形が頭にインプットされてないコースは不安に感じるし、事実滑りに無駄な負担が生まれるよなと納得。そこで冒頭に書いたような視野を広く遠くとって先を考えて滑る事、またそれに合わせて滑りのバリエーションを使い分ける事を伝えた。私生活を含め成長に伴い経験が増えれば自ずと身についていくロジックでもあるが、5歳児にはなかなか難しい話。
↑川場の3次元的なコースの滑り方をレクチャー。
また、娘曰くターン途中で立ち止まるのは娘なりにいろいろ考えをまとめるために立ち止まる、また大自然の雄大さに畏怖を感じて立ち止まってしまうとのこと。大自然の中に美しさだけでなく畏怖を感じとるとはしっかりした感性だと思うし、大切にしてあげたい。
↑子供にはこの広大さが少し怖いのかも。
その後は娘の要望でハイクアップエリアでジブチャレンジ。今回はパパの助け無しでのメイクを目指す。でも直線的な滑りがまだ苦手な娘。どうしてもヒール側に荷重がかかりリップ前でローテーションがかかってしまう。
↑果敢にも一人でドロップ。
↑リップ手前でローテーション。
↑粘り強く何度もチャレンジ。
↑惜しい時も。
↑見知らぬお姉さんも励ましてくれる。
ブーツのタンを潰すように、またフリーランとは違って体を開かず頭だけ進行方向を向けるようにアドバイス。少し改善したがどうしてもインできない。ものすごく悔しがる娘。しかし大の大人でもアプローチはとても深く難しいお話。そして数えきれない程の失敗と成功を繰り返すのが練習というもの。お昼時間もあるのでラストチャレンジを娘に伝える。最後はパパが並走して「アプローチがズレたり、コケそうになったらサポートするよ」と提案。
いざラストドロップ。パパがいる分リラックスした娘、手を出す素振りをしつつ声だけかけるパパ。そしてそのまま見事にボックスメイクできちゃった。普通の家庭では自転車練習の「パパ絶対離さないでね。」が我が家ではボックスバージョン。その場に居合わせた見知らぬお姉さんからも声援と拍手をもらった。
↑娘に触れない程度に手を添え声をかける。
↑支えられてるつもりの娘はそのままメイク。
↑その場に居合わせたお姉さんも拍手。
ここで一区切り。車に戻ってお昼休憩。随分動いてお腹が空いたみたいで、大人サイズのおっきなおにぎりを2個たいらげた。デザートはりんごといちご。その後は車の中で十分休息をとる。
↑持参のお弁当。
↑まったり休憩。
↑かなりリラックスモード。
お昼後には再度クリスタルコースに上がり、ロングターンや直滑降に近いターンの練習。またトレインにもチャレンジ。そのままパークを流しながら14時半ぐらいに終了。
↑ライン取りも良くなってきた。
↑緩斜面はヒールでの減速がなくなってスピード感も出てきた。
↑トレインはまだ難しい。
そして滑りだけでなく、これからは少しずつ自立のため自分の事を自分でやるようにもチャレンジ。板を履いたりリフトに乗ったりまだサポートが必要だけど、娘からも「自分でやるから」と成長を見せてくれた。案の定バイン締めるだけで体力持ってがれたり、リフトで落ちかけてヒヤッとしたり。でもパパを含めて何事も経験。
↑ミトン越しのストラップ装着に悪戦苦闘したり。
スノーボードとは『雪を滑る』たったそれだけの事なのに、そこにはとてもたくさんの要素が詰まっていて、あらゆる可能性を探究し続けることができる。娘に伝えられているのはまだそのごく僅かだけども、この日も様々な体験ができて、色濃く多彩でとても素敵な一日だった。